キミの隣に座っていたい

「西先生、撮って!」

マナちゃんが竜也にデジカメを渡した。

俺の隣には絢、その隣にはマナちゃん。

「じゃあ撮るよ」

フラッシュで目を瞑ってしまったけど、たぶん撮れてるだろう。

「後で、あたしの所に遊びに来てね?」

絢に頼まれたら行くしかないだろ?

「あぁ、時間があったら行くよ。」

手を振って、絢たちは出て行った。



「さてと、俺もクラスの方に行くか。涼もクラスに行けよ?副担任だからさ」

そう言って、竜也も出て行った。

教室に行けか…行きたくねぇ




しばらくすると、文化祭開催の放送が流れた。

今日は何のイベントがあるんだ?

配られたパンフレットを開いた。

午前中は特になくて、午後になってミスコンか…絢大変だな…


「いた!?」

なんだ!?

振り返ると俺が持ってるクラスの男子3人が立っている。

げっ!

「涼先、来てください!!」

「後でな。」

「今来てください!」

引っ張られて、数学準備室を出た。

「引っ張るな!行くから」

逃げられねぇーな


教室に着くまで、何回溜息をついただろうか?

「涼連れて来たぞ!!」

「遅ーい!」

「待ってました!!」

など、いろんな声が飛び交う教室に入った。




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