鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
私も立ち上がると、ふっと彼が笑った。
「悪いな。じゃあ、行こう」
私より一歩前を悠生さんが歩く。
なにげなくその手を見て、デートなのに手のひとつも繋げないんだなと少し残念な気持ちが芽生えた。
彼が連れてきてくれたのは、小さな古い神社だった。
静かな境内に立ち入ると、悠生さんが懐かしそうに辺りを見回す。穏やかな風が木々を揺らし、鳥のさえずりが響く中、彼は私を振り返った。
「ここは思い出の場所なんだ。恩師がよく連れてきてくれた。……もう彼は亡くなってしまったが、それでもときどきこんなふうに来る。初心を忘れないために」
「悪いな。じゃあ、行こう」
私より一歩前を悠生さんが歩く。
なにげなくその手を見て、デートなのに手のひとつも繋げないんだなと少し残念な気持ちが芽生えた。
彼が連れてきてくれたのは、小さな古い神社だった。
静かな境内に立ち入ると、悠生さんが懐かしそうに辺りを見回す。穏やかな風が木々を揺らし、鳥のさえずりが響く中、彼は私を振り返った。
「ここは思い出の場所なんだ。恩師がよく連れてきてくれた。……もう彼は亡くなってしまったが、それでもときどきこんなふうに来る。初心を忘れないために」