鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
 今まで聞いたことがない距離で悠生さんの声が響いた。一気に鼓動が速くなるのを感じながら顔を上げると、すぐ目の前に悠生さんの顔がある。

 抱き留められたのだと気づいた瞬間、一気に顔が熱くなった。

 一拍置いて、それだけしか反応がない自分自身に驚く。

「ご……ごめんなさい。ありがとうございます」

「俺のほうこそ、すまな――」

「ま、待って」

 離れようとした悠生さんの身体を引き留め、胸もとを掴む。

「やっぱり怖くない……。触られても平気みたいです!」

「本当か?」

 悠生さんに答える前に、その広い胸を触ってみる。

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