鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
しみじみと言う律が胸をそっとつついてくる。胸板の厚さをたしかめているらしいが、これを意識するなというのはあまりにも難しい。
彼女のトラウマの原因は、下卑た欲を心ない男に向けられたからだ。俺がここで妙に意識していると知ったら、信頼を裏切ることになる。それどころか、信頼していた男にそんな目で見られていたと知って、トラウマがさらに悪化する可能性がある。
「……っふ」
律の指が胸から腹筋に滑った瞬間、くすぐったくて笑ってしまった。
はっとしたように顔を上げた律が、俺を見上げて目を丸くする。
「いや、大丈夫だ。続けてくれ」
彼女のトラウマの原因は、下卑た欲を心ない男に向けられたからだ。俺がここで妙に意識していると知ったら、信頼を裏切ることになる。それどころか、信頼していた男にそんな目で見られていたと知って、トラウマがさらに悪化する可能性がある。
「……っふ」
律の指が胸から腹筋に滑った瞬間、くすぐったくて笑ってしまった。
はっとしたように顔を上げた律が、俺を見上げて目を丸くする。
「いや、大丈夫だ。続けてくれ」