鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「雰囲気も素敵なお店ですが、お料理も素晴らしいですね」

 子どもっぽく「おいしい」と言いそうになったのを堪えて言うと、羽白さんが安堵したように微笑する。

「それだけで足りるか?」

「ええ、充分です」

 どうやら彼はよく食べる人のようだから、そんな質問をしてきたのだろう。自衛官として身体を動かすから、その分エネルギーが必要に違いない。

 食べるものはがっつりでも、食べ方は非常にきれいだ。上品さすら漂わせていたから、私の食事作法は彼の目に見苦しく映っていないか心配になった。

「それにしても今日は本当に驚いた。こんな形でまた会うことになるなんて」

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