鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
 悠生さんの手を引くと、彼はおとなしく後をついてきた。やけに手が熱いから、やっぱり本当に眠っているんじゃないかと思ってしまう。

 彼の部屋に初めて足を踏み入れ、悠生さんをベッドに導く。

「悠生さん、おやすみなさい」

 ベッドに横たわった悠生さんに声をかけると、不意に腕が伸びてきた。

 なんだろうと思ったのも束の間、手首を掴まれて引き寄せられる。

 次の瞬間、私は彼の腕の中にいた。まるで抱き枕のように抱きしめられ、驚きで動けなくなる。

 悠生さんは腕だけでなく足まで私に絡めてちょうどいい位置を確認すると、安心したようにふうっと息を吐いた。

「あ、あの」

「ん……?」

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