鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】

 寝ないと言ったのに、悠生さんはそれきり唇を閉ざして寝息を立て始めた。

 同じベッドで眠る日が来るなんて思いもしなかった。

 さすがによろしくないんじゃないだろうかと思うも、しっかり抱きしめられているせいで抜け出せそうにない。なにより、変に身動きしたらせっかく眠った悠生さんを起こしそうだ。

 悠生さんはどこまで意識して、私に『一緒に寝ようか』と言ったのだろう。

 誰かと間違えたのかもしれないとはあまり思いたくない。小さな不安と、甘い胸の疼きが私の心を惑わせる。

 今、私は悠生さんの腕の中にいる。

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