鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
 目を閉じると、心地よいぬくもりに集中できた。抱き枕だとしても、彼に必要とされているようでうれしい。こんな瞬間がずっと続いてほしいと願ってしまう。

 ずっと男性への恐怖に震えていた私が、男の人の腕の中で安心して眠ろうとしているなんて。ここまで大きな変化をもたらしてくれた悠生さんには感謝しかない。

 自分でも思っていたより、悠生さんとの触れ合いに飢えていたのかと深呼吸をする。

 彼にふさわしくないと言われたけれど、もう少しだけ一緒にいたい。

 だってまだトラウマは解消されていないのだから、離婚を急ぐ必要はないはずだ。

 自分で自分に言い訳し、苦笑いしながら悠生さんの鼓動を感じる。

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