鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「は、はい。悠生さんは大丈夫でしたか? 昨日、かなりお疲れだったようなので……」

 悠生さんは少しだけ視線をずらすと、コーヒーの入ったカップを口に運ぶ。

「悪いが、あまり記憶にない。よほど疲れていたらしい。……なにか失礼な真似をしただろうか」

「いえ、失礼と言われるほどのことは……」

 私をベッドに引きずり込んだ話をすべきだろうか。でも覚えていないのにそんな話をしたら、彼を困惑させるかもしれない。

「私も疲れていたので、悠生さんのベッドで眠ってしまったみたいです」

 過程は言わずに結論だけ伝えると、悠生さんが訝しげな表情をしてカップをテーブルに置いた。

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