鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「……君が特に気にしていないならいいが」

 そんなつぶやきが聞こえ、無意識に背を伸ばす。

「それより、大事な話がある」

 すっと背筋が冷えるのを感じながらも、この場から逃げ出すわけにはいかず彼の隣に座った。

 悠生さんの声は静かだけれど、どこか真剣な響きを帯びていた。

 こんな切り出し方をするからには、よほど大切な話なのだろう。その内容に思い当たる節がなくて不安が大きくなる。

「大事な話って……?」

「ああ、俺たちのこれからについて」

 喉もとを掴まれたように一瞬息が止まった。悠生さんがなにを話そうとしているのか、様々な想像が頭の中に浮かんでは消えていく。

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