鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
 もう一度そう告げ、これ以上聞いていたくなくて電話を切る。

 そんなつもりはなかったのに、ぼろぼろと涙がこぼれ落ちた。

 たしかに悠生さんはここしばらく不規則な生活が続いている。

 彼女の言う通り、朝に帰ってくることも少なくなかった。だけどそれは仕事が理由であって、間違っても――妻以外の女性と過ごしているからではないはずだ。

 彼の人柄を、仕事に対する誠実さを知っているから、ありえないと言い切れる。同時に、まったくないと言えるほど自分の考えに自信を持てなくて、また涙があふれた。

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