鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
 数日後の土曜日を迎え、私と悠生さんはホテルのロビーに来ていた。悠生さんのほうから会って話をしたいと伝えると、彼女がこの場所を指定してきたのだ。

 そして私は、悠生さんに同行させてほしい旨を伝えていた。

 手が震えるのを感じながら、彼女が現れるであろうエントランスの扉を見つめる。やがてまるでドレスのようなブルーのワンピースに身を包んだ亜香里さんが現れた。

 いざその時が来ると、予想していた以上に緊張する。

「どうして律さんがいるの?」

 開口一番、彼女は私を睨んで言った。

 私がここにいることこそ、彼女の嘘が暴かれる証明にほかならないのだが、それをまだ理解していないようだ。

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