鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
 そして、私を労わるように撫でる。

「連絡自体はありえない話じゃないが、その方向で縁談が進んでいたら俺の耳に入っている。……それも嘘だな」

 この瞬間まで悠生さんは友人を信じていたに違いない。何度断っても接触したがる彼女からの連絡を、今まで拒否していないのがその証拠だ。

「本人から話を聞く必要があるな」

「私ももう終わりにしたいです。ちゃんと、悠生さんと一緒に生きていきたいから」

 ぎゅ、と自分の両手を握りしめてうつむく。

「ずっと逃げてきたから、もう逃げません」



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