鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
「まだ調査途中だが、現時点でわかるものだけを探偵に送ってもらった。もし君が今日、まだ律に手を出すつもりでいるなら使おうと」

 そこまで言って、悠生さんが視線を伏せる。

「この場で武器になるような報告が上がらなければいいと思っていた。……だが、君の顔を見る限り、知られて困るような心当たりがあるようだな」

 悠生さんの言う通り、亜香里さんは絶句しているだけでなく、ひどく焦っているように見えた。

「ど、どうしてそんなもの……」

「まだわからないか? どんな手を使ってでも律を守ると決めたからだ」

 はっきりした悠生さんの声が胸に響いた。

 亜香里さんが複雑そうな目で私を見る。

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