鉄仮面の自衛官ドクターは男嫌いの契約妻にだけ激甘になる【自衛官シリーズ】
 二枚目のフレンチトーストを焼きながら、皿を羽白さんに差し出す。手渡ししようとしたけれど、一瞬自分の手が強張ったのを見てやめておいた。

「怪我「をする人と接する機会が多かったんですよね。さっきまで泣いていた人が、手当てをしたらほっとした顔になるんです。そういう時、ああよかったなって」

「なるほど、やっぱり君は優しいんだな」

「そうなんでしょうか? 自分でも役に立てることがあるんだって、承認欲求を満たしていただけだと思いますよ」

「その承認欲求のおかげで救われた人がいるならいいだろう。偽善だろうとなんだろうと、行動することに意味がある」

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