憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
彼は丁寧に手をあわせ、スプーンを取った。
器用にのっているカツをそれで半分に切り、カレーとご飯ごと大きく開いた口に豪快に入れる。
私はバターチキンカレー、龍志はカツカレーと種類は違うものの同じ料理を選ぶなんて気があうというかなんというか。
「私はまだ、龍志と付き合うとかひと言も言ってないですが」
そうなのだ。
散々餌付けされ、ほぼ半同棲なんてしているのに、私に言わせれば私たちの関係はいまだ上司と部下以外のなにものでもない。
龍志目線では私は彼の彼女で、彼は私の彼氏らしいが。
「でも、どうみても付き合ってるだろ、俺たち」
「うっ」
それを言われるとぐうの音も出ない。
確かにあれは事実上、付き合っているに他ならない。
「で、でもですね」
「宇佐神課長」
それでもどうにか抗議しようとしたタイミングで、空いていた隣の席にふたりの女子社員が座ってきた。
ひとりは知っている、私の同期だ。
「今、いいですか」
「いいよ」
にこやかに龍志は返事をしたが、その顔には「邪魔すんなよ、ごらぁ」
と書いてある。
器用にのっているカツをそれで半分に切り、カレーとご飯ごと大きく開いた口に豪快に入れる。
私はバターチキンカレー、龍志はカツカレーと種類は違うものの同じ料理を選ぶなんて気があうというかなんというか。
「私はまだ、龍志と付き合うとかひと言も言ってないですが」
そうなのだ。
散々餌付けされ、ほぼ半同棲なんてしているのに、私に言わせれば私たちの関係はいまだ上司と部下以外のなにものでもない。
龍志目線では私は彼の彼女で、彼は私の彼氏らしいが。
「でも、どうみても付き合ってるだろ、俺たち」
「うっ」
それを言われるとぐうの音も出ない。
確かにあれは事実上、付き合っているに他ならない。
「で、でもですね」
「宇佐神課長」
それでもどうにか抗議しようとしたタイミングで、空いていた隣の席にふたりの女子社員が座ってきた。
ひとりは知っている、私の同期だ。
「今、いいですか」
「いいよ」
にこやかに龍志は返事をしたが、その顔には「邪魔すんなよ、ごらぁ」
と書いてある。