憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
第七章 憧れの上司は都合のいい男でした
「すみません、お待たせしました」

紙コップに入れたコーヒーを手に向かった打ち合わせブースでは、COCOKAさんが待っていた。

「いえ、ぜんぜん」

曖昧な笑みを向けながら、きょろきょろと彼女が私の背後に誰かを探す。
それに心の中でため息をついた。

「今日、宇佐神課長は?」

「宇佐神は本日、外出しております」

「そうですか……」

あからさまに彼女は残念そうなため息をついたが、ため息をつきたいのはこちらのほうだ。

あれから彼女の配信動画をチェックし、問題がなかったのもあって契約は継続されている。
ええ、全部の動画をチェックするのがどれだけ大変だったことか。
時間がないので家でも食事をしながら観ていたので、龍志と微妙な空気だった。

「本日はどのようなご用件で?」

「あっ、そう!
宣伝動画の投稿についてなんですけど……」

下手をすれば会社に大きな損害を出させるところだったという脅しが利いたのか、それとも龍志効果なのか、最近のCOCOKAさんはとても素直で助かる。
しかし。

「あっ、なるほどですね!」

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