憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「うっ。
ごほっごほっ!」
図星を指され、思わず咽せていた。
「大丈夫か」
「だ、大丈夫、……です」
慌てて水を飲み、どうにか落ち着ける。
「いや、別にカップ麺が嫌というわけでは……」
などと言い訳しながら、きょときょとと視線はせわしなくテーブルの上を這う。
「だいたい七星が悪いんだぞ、あんな嫌みを言うから」
「えと……」
私としてはあれは事実を言っただけなのに、やはり龍志はご不満みたいだ。
「いや、仮に嫌みだったら今日は、焼き肉か鉄板焼きかに連れていってやってたな」
「それって焼き肉か鉄板焼きを奢れってことですか……?」
これは嫌みではなかったのでかろうじて命拾いしたということだろうか。
龍志が連れていくのは私なんかが行くところよりも高級そうだし。
「は?」
なんか滅茶苦茶不機嫌そうに睨まれ、思わず身が竦んだ。
「なんで七星に奢らせるんだよ?
俺が奢ってやっていたって言ってんの」
「へ?」
ますます意味がわからなくて溢れたクエスチョンマークが頭の中で大渋滞している。
嫌みを言われてそんなに嬉しいなんてはずがない。
「オマエなー」