憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
恥ずかしそうに彼女が笑う。
いくら有名人とはいえ、抱えている悩みは私たちと同じなのだ。

「……その。
我が社では美容レッスンもおこなっているので、よろしかったらご案内しましょうか」

私も一度、勉強として利用したが、最新機器でお肌の診断をしてくれてあうお手入れ方法を教えてくれた。
化粧品も自社商品ではあるが、高価格帯から低価格帯まで案内してくれたし、いいと思う。

「いいんですか!?」

「は、はい」

あまりの彼女の食いつきぶりにちょっと面食らった。

「ぜひ、お願いします!」

「わかりました」

苦笑いしつつ承知する。
初めてCOCOKAさんが、私と同じひとりの人間に見えた。

エレベーターまで彼女を送る。

「あ、そだ。
これ」

ごそごそとバッグを漁り、COCOKAさんは小さな紙袋を私に差し出した。

「今、プロモーション契約してる別会社の商品、サンプルをたくさんもらったのでお裾分けです」

「えっと……」

そんなものを受け取っていいのか戸惑った。
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