憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
ここに越してきて一ヶ月、同じ女性を連れているのを見たことがない。
付き合う期間が超短期だとしてもサイクルが早すぎるし、何股もしているとか?
とにかく、憧れの宇佐神課長が女にだらしない、こんな最低な人間だとは知りたくなかった。

「あーあ」

引っ越してきた当初はあの宇佐神課長のお隣とかちょっとラッキーかも?とか思っていたが、こうなっては後悔しかない。
同じマンションでなければこんな姿は知らずに済んだのに。



「はー、気持ちいいー」

ここに越してきて危険がなくなり、休日の朝は近くの川沿いをジョギングするようになった。
走るのにちょうどいい遊歩道を整備してあるのだ。
これはもう、走るしかないだろう。

気持ちよく走ったあとは、コンビニに寄って朝食を調達して帰る。
これがこのところの習慣になっていた。

マンションに帰り着き、私が部屋のドアの鍵を開けるのと同時に隣の部屋のドアが開いた。

「ありがとう。
じゃあ、また」

「気をつけて帰れよー」

もう当然のごとく、知らない女性が出てくる。
それにまたかと心の中で呆れ気味なため息をついた私に罪はないはずだ。
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