憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
私がヤキモチなんてなにをどうしたらそんな勘違いができるんだろう、理解に苦しむ。
私がCOCOKAさんにヤキモチなんてあるはず……。

そこまで考えて、ひとつの考えにようやくたどり着いた。
いや、そんなはずはないと何通りも考えてみるが、どうやってもそこへ行き着く。
私はCOCOKAさんにヤキモチを妬いていた?
でも、なんで?
そんなの、彼女が龍志と親しげにしていたからに決まっている。
しかし、彼女が龍志と親しげだったところで、彼を取られるとか危機感を覚えるわけがわからない。
だって龍志は私のものではないのだし……ううん。
心のどこかで私は、龍志は私のものだと思っていた。
でもそんなの、それこそ驕りでしかない。
それによく周りが勝手に私に対して抱いている、男を手玉に取っていそうなイメージどおりだ。
世話を焼いてくれる彼をそんなふうに思うなんて、私はそんなに性格が悪かったのか。
以前のCOCOKAさんのことなんて言えない、私のほうが彼女よりも何倍も最低だ。

「大丈夫か?
もしかして吐きそうとか?
止めてもらうか?」

長く私が黙っているからか、龍志が心配そうに聞いてきた。
< 200 / 465 >

この作品をシェア

pagetop