憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「おう、健闘を祈る。
万が一、フラれても慰めてやるから心配すんな」
「フラれるとか縁起でもないこと、言わないでよ」
それに笑えるくらい、余裕は出ていた。
きっと、ちゃんと話せるはず。
「じゃ、頑張れよー」
「ありがとう、お兄ちゃん」
兄とは駅で別れた。
使っている路線が違うのだ。
仕事が終わったら龍志に自分の気持ちを伝える。
――そのはず、だった。
「……先輩。
マズいですよ」
出社と同時に由姫ちゃんが寄ってきて、周囲を見渡して人目を忍ぶように私に耳打ちする。
「えっと……。
なにが?」
頭を猛烈に回転させ、なにかやったか考える。
もしかして龍志がものすごく機嫌が悪いとか?
いや、それこそ彼が、仕事に私情を持ち込むとは考えられない。
しかし龍志関連以外にはなにも思いつかなかった。
「昨日のCOCOKAの生配信、観てないんですか」
「……ごめん、観てない」
いくら相手が仕事相手でも、配信を全部チェックする義務はない。
由姫ちゃんが観ていることのほうが驚きだ。
「てか由姫ちゃん、もしかして毎回、チェックしてるの?」
万が一、フラれても慰めてやるから心配すんな」
「フラれるとか縁起でもないこと、言わないでよ」
それに笑えるくらい、余裕は出ていた。
きっと、ちゃんと話せるはず。
「じゃ、頑張れよー」
「ありがとう、お兄ちゃん」
兄とは駅で別れた。
使っている路線が違うのだ。
仕事が終わったら龍志に自分の気持ちを伝える。
――そのはず、だった。
「……先輩。
マズいですよ」
出社と同時に由姫ちゃんが寄ってきて、周囲を見渡して人目を忍ぶように私に耳打ちする。
「えっと……。
なにが?」
頭を猛烈に回転させ、なにかやったか考える。
もしかして龍志がものすごく機嫌が悪いとか?
いや、それこそ彼が、仕事に私情を持ち込むとは考えられない。
しかし龍志関連以外にはなにも思いつかなかった。
「昨日のCOCOKAの生配信、観てないんですか」
「……ごめん、観てない」
いくら相手が仕事相手でも、配信を全部チェックする義務はない。
由姫ちゃんが観ていることのほうが驚きだ。
「てか由姫ちゃん、もしかして毎回、チェックしてるの?」