憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「最近の彼女、丸くなって凄く可愛いんですよ。
昔の自分を反省して、同じようなことをしている人を優しく諭してたりして、なんかいいんですよねー」

ちょっとうっとりと彼女が説明してくれる。
そうか、私が実際に会って感じていることが、配信にも出ているのか。

「……と。
それは置いておいて」

本題を思い出したのか、由姫ちゃんの顔が険しくなる。

「彼女、うちの商品批判、してました」

「え……」

それを聞いてみるみる血の気が引いていく。
この頃はこちらの要求をよく飲んでくれ、なにも問題を起こしていなかったのに。

「……それ、ほんと?」

由姫ちゃんと頭を突きあわせ、さらに周りに聞かれないように小声でひそひそと話す。

「はい。
うちの主力商品を高い割に効果がない、プチプラのヤツのほうが断然マシ、って言ってました」

「あちゃー」

最近はおとなしいからと完全に油断していたが、これはやってくれた。
やらかし度は前回のプチ情報漏洩以上じゃないだろうか。

「アーカイブ、残ってるはずなんで確認したほうがいいですよ」

「ありがとう。
すぐに確認する」

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