憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「会社はちょっと人目があるんで、外で会いましょう」

それから時間と待ち合わせ場所を決め、通話を終える。
龍志にそれを報告し、今日の仕事をこなしつつここ最近のCOCOKAさんについての資料を集めた。
やはり、フォロワー数が急激に増えている。
それに彼女が宣伝した商品は必ずヒットしていた。
そのあたりの資料をまとめる。
新商品のプロモーションに彼女はうってつけだがひとつだけ心配があった。
あんな批判をしてしまった彼女が我が社の商品を賞賛する動画を流したら、やらせだと炎上しないだろうか。
そのあたりも彼女と相談しよう。

無理矢理作った時間でばたばたとCOCOKAさんとの打ち合わせに向かう。

「井ノ上さん!」

落ちあったカフェで彼女は、泣きそうな顔で待っていた。

「すみません、本当にすみません。
私、なにも考えてなくて」

私の顔を見た途端、彼女の口から謝罪の言葉ばかりが出てくる。

「一旦、落ち着きましょう。
とりあえず、今の状況を説明します」

彼女を宥め、飲み物を頼んで説明する。
専務は批判自体は問題にしていないこと、けれど契約は考え直したいと言っていたこと。

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