憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「やっぱりそうなりますよね……」

COCOKAさんの口から重いため息が落ちていく。

「あれ、確かに効果はあったんですが、感動するほどじゃなくて。
それよりプチプラのほうがあれほどの効果はないとはいえ、この値段でこんなになるんだ!ってびっくりするくらい効果があったのを伝えたかったんですよね……」

やはり、彼女としては悪気はなく、ただ自分の感動をフォロワーに伝えたかっただけのようだ。
説明不足が徒となっているが。

「弊社と契約中は他の化粧品関連の宣伝はしてはいけないこと、ご存じですか」

「えっ、契約していない会社の商品でもダメなんですか!?」

彼女が驚きの声を上げ、遠い目になった。

「……契約書はよく読んだほうがいいですよ。
今回のようにうちだけじゃなく、他社でもトラブルになりかねません」

「……はい」

該当箇所にマーカーを引いた契約書のコピーを彼女の前に滑らせると、彼女は受け取って目を通していた。

「ほんとだ。
ちなみに、美容系のサプリメントもダメですか」

上目遣いで彼女が私をうかがう。

「ダメですね」

< 232 / 465 >

この作品をシェア

pagetop