憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
『しばらくはこれを使っていくから、また使用感とかレビューするね。
あ、KAGETSUDOUさんからはビシバシ、ダメ出ししてくれてかまわないって言われてるから、やらせはなしだよ』

COCOKAさんが使った商品を批判しても問題にしないと、専務に約束を取り付けた。
これもだし、新商品のプロモーションもやらせだと思われないためだ。
その代わり、このあいだみたいに他社と比較しない、どこがどうダメなのか理由と、どうしてほしいかの改善点を一緒にと条件をつけられたけれど。

化粧品の使い方や、美容レッスンがどうだったとかの話のあとは別の話題に移っていき、龍志とふたりでほっと息をついた。

「これならいけそう、ですかね?」

「いいんじゃないか。
よくあんな短時間でこんな案、思いついたな」

嬉しそうに笑った彼が、私の頭を乱雑に撫でてくる。

「ちょっ、やめてください!」

嫌がるフリをしながらも、いつの間にか前の気楽な関係に戻っているのが嬉しい。
トラブルはごめんだが、それでも様々だ。

「どっかで食事して帰るぞ。
なにが食べたい?」

帰り支度をしに部署へと戻る彼のあとを追う。

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