憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
第九章 憧れの上司はワーカーホリックでした
――タイミングを見て、龍志に告白する。

そう、決めたはずだった。

「わるい、七星。
今日、何時に帰れるかわからない。
適当に作って冷蔵庫に入れてあるから、勝手に食べてくれ。
……あ、すみません……」

私の顔を見た途端、通話を中断してそれだけ言い、龍志は再び携帯で話しながらどこかへ行ってしまった。

「……はぁーっ」

私の口から知らず知らずため息が漏れる。
新商品の発表会が近づいていた。
私も忙しいが課長の龍志はもっと忙しい。
昨日も帰ってきたのは日付を超えてからだった。

私も残業をこなし、九時過ぎに会社を出た。
私が帰るとき、龍志は別チームの打ち合わせに入っていたが、今日は何時に帰ってくるんだろうか。

マンションに帰り着き、自分の部屋の洗濯機から乾燥まで終わっていたシーツを回収する。
今朝、家を出る前にセットしておいたのだ。
シーツを抱えて隣の部屋へ行き、寝室へ入る。

「おじゃましまーす……」

主のいない寝室に入るのはいけないことをしている気持ちになるのはなんでだろう?
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