憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
しかし龍志は私が言ったのとは別のメニューを口にし、迷わずお高いキャベツをカゴに入れた。

「えっ、でも、キャベツ高いし!」

「いいの、いいの。
焼き肉とか鉄板焼きとか連れていったと思えば安い」

私にかまわず彼は店の中を進んでいく。
そう言われればそうなので、それ以上はなにも言えなくなった。

お魚コーナーにさしかかり、龍志は塩鯖とか塩鮭とか見ている。
高確率で朝食にはそれらが並んでいた。
私はその少し先、お魚屋さんが出しているお寿司のコーナーをチェックする。
ほぼ私が食べられるものはないのだが、たまにあれがあるのだ。
そして今日は、その日だった。

「龍志。
サーモンのお寿司がありました」

手にしたパックを得意げに彼に見せる。
その中身はオールサーモンのお寿司だ。

「よかったな」

入れろと促すように彼が、少しカートを私のほうへと押す。

「はい」

遠慮なくその中へお寿司のパックを追加した。
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