憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
俺はいつでも七星を抱きしめたい」

「龍志!」

とうとう我慢の限界が来て、彼を振り返る。

「おう、わるい」

しかし彼が降参だとホールドアップし、気が抜けた。

キャベツでタネを巻く作業はふたりでやる。

「難しい……」

手慣れた様子でやっている龍志の隣で、不器用に巻いている私のロールキャベツは、具が隙間から見えていた。

「ほんと不器用だな、七星は」

おかしそうに笑われ、ムカついてくる。

「悪かったですね、不器用で!」

「わるい、許せ」

ぷーっと頬を膨らませたら、尖った唇に首を傾げてすかさず彼は口づけを落としてきた。
おかげでなにも言えなくなって、黙って残りのキャベツを巻いた。

煮込みに入ったらやることはなくなるので、コーヒー片手に互いにやりたいことをやる。
私は携帯で漫画を読み、龍志はタブレット片手になにやらやっていた。

「なー、七星」

「はい?」

唐突に話しかけられ、顔を上げる。

「明日、映画観に行かないか?
ほら、COCOKAさんとの食事が入ってダメになってから忙しくて行けなかったし」

「そうですね……」

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