憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「それに生涯、私を幸せにできなくてもかまいません。
今だけでいいから、幸せにしてくれませんか」

次第に私の声が鼻づまりになっていき、慌てて誤魔化すように鼻を啜った。

「約束する。
一緒にいられる時間、目一杯、七星を幸せにする」

彼の腕が伸びてきて、私を抱きしめる。
私も彼を、抱きしめ返した。

「私は」

「うん」

「龍志が好き、です」

告げた途端、彼の腕にぐっと力が入った。

「こんな俺を、好きになってくれてありがとう」

浮かんでくる涙を必死に耐える。
身体を離した彼が私の顔をのぞき込み、指先で目尻を拭った。

「……キス、してもいいか」

尋ねられて黙って頷き、ねだるように目を閉じて少し顔を上に向ける。
すぐに彼の唇が重なった。
いつもはこれで終わりなのに、今日は角度を変えながら何度も啄んでくる。
そのたびに気持ちはどんどん上がっていくが、……困った問題が。
どこで息をしていいのかわからない。
唇が離れた瞬間にしようとするのだが、開きかけたときにはもう触れている。
とうとう耐えられなくてぷはっと息をしたタイミングで、彼の唇が深く交わった。
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