憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
さらにピンクベージュのアイシャドーが上品且つ可愛らしく見せている。
しかも器用にゆるふわなお団子に結われた髪が、いつもより私を甘く見せていた。

「毎度ながら凄いですね」

「まー、趣味みたいなもんだしな。
女性を美しく見せるのが好きなんだ」

少し照れたように笑いながら、龍志は後片付けをしだした。

「じゃあ、美容部……はあれとしても、開発とかのほうがよかったんじゃ?」

それなら美容部員とかが向いていそうだが、あそこはまだまだ女の園。
そこに入れないとしても宣伝広告部とか龍志のやりたいことからはかなり遠い気がする。

「あー……」

長く発し、彼が遠い目になる。

「そっち方面を希望したんだが、入社したら宣伝広告部になっていた。
こここそが君の力を発揮できるところだって、小山田部長に肩を叩かれたときは諦めの境地になったよ」

ははっと乾いた笑いが龍志の口から落ちていく。

「なんか、当時課長だった小山田部長と、営業部の課長とで壮絶な俺の取り合いをして、小山田部長が勝ったらしい。
もし営業部に行ってたら、俺の会社員生活も違ったものになってたのかな……」

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