憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
どきどきと速い自分の心臓の鼓動が耳について、繋いだ手から彼に伝わるんじゃないかと心配になる。
手汗も掻いている気がして振り払いたくなったが、それで彼に嫌われたらどうしようと怖くてできなかった。
少し歩いて目的のシネコンに着く。
「ポップコーン、買うか?」
足を止めた彼が、振り返って私の顔をのぞき込んできた。
「あっ、えっと。
先にトイレ、行ってきてもいいですか?」
それに曖昧な笑顔を浮かべ、答える。
「そうだな」
「じゃ、じゃあ……」
笑顔を貼り付けたままそろりと彼から離れ、ある程度距離ができたところで速攻でトイレへと向かった。
幸い、空いていてすぐに個室へ飛び込む。
閉めたドアに背中を預け、そのままずるずるとその場に座り込んだ。
……ど、どうしていいのかまったくわかんない。
恋人同士なんだから、龍志のあの距離感は普通なんだろうというのは理解する。
けれど無駄にどきどきするし、手を繋ぐだけでパニックで目の前がぐるぐる回るし、ここまでどうにか普通な顔を作ってきたが、このまま今日一日過ごすなんて絶対に、無理。
「……はぁーっ」
手汗も掻いている気がして振り払いたくなったが、それで彼に嫌われたらどうしようと怖くてできなかった。
少し歩いて目的のシネコンに着く。
「ポップコーン、買うか?」
足を止めた彼が、振り返って私の顔をのぞき込んできた。
「あっ、えっと。
先にトイレ、行ってきてもいいですか?」
それに曖昧な笑顔を浮かべ、答える。
「そうだな」
「じゃ、じゃあ……」
笑顔を貼り付けたままそろりと彼から離れ、ある程度距離ができたところで速攻でトイレへと向かった。
幸い、空いていてすぐに個室へ飛び込む。
閉めたドアに背中を預け、そのままずるずるとその場に座り込んだ。
……ど、どうしていいのかまったくわかんない。
恋人同士なんだから、龍志のあの距離感は普通なんだろうというのは理解する。
けれど無駄にどきどきするし、手を繋ぐだけでパニックで目の前がぐるぐる回るし、ここまでどうにか普通な顔を作ってきたが、このまま今日一日過ごすなんて絶対に、無理。
「……はぁーっ」