憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
スーツのまま店を出た彼とさらに次とやらに向かう。
これから彼がスーツでなければいけない場所へ行くというのなら、白のシャツワンピに黒パンツ姿の私は当然、ドレスコードに引っかかるのだがいいのだろうか?
……という心配は到着したお店で解消された。

到着したのはどう見ても賃貸マンションだった。
迷うことなく彼は進んでいき、目的の部屋であろうインターフォンを押す。

「こんにちは。
予約している宇佐神です」

「はーい、お待ちしておりました」

すぐに中から返事があり、同じ年くらいの女性が出てきた。

「どーぞー」

招かれて入った部屋の中にはドレスが所狭しと並んでいる。
どうも私はスーツの彼と釣り合うためにレンタルドレスショップに連れてこられたようだ。

一通り値段と、空いているかの確認方法をスタッフの女性は教えてくれた。
今日、ここにあっても返却となる期間に予約が入っていれば借りられないらしい。
まあ、当然だ。

「どれがいいかな……」

真剣にドレスを選んでいる彼を引き攣った笑顔で見ていた。
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