憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
そんな私に気づき彼は口では謝ってきたが、そのままちゅっと軽く私と唇を重ねてくる。

「ぴゃっ!」

だから揶揄われるのだとわかっていながらも、奇声を発して反応してしまう。
そんな私をまた彼はおかしそうに笑った。

「でも、キスしたいのは本当だ」

飲み終わった缶をテーブルの上に置いた私を彼が真剣な目で見てくる。

「今、キス、したばかりじゃないですか……?」

「それじゃなくて」

ちょいちょいと彼が手招きするので顔を近づける。

「……昨日した、濃いヤツ」

「ぴぎゃっ!」

耳もとで囁かれ、さらにふっと息を吹きかけられて飛び上がっていた。
さっきだって同じようにされたというのになにも考えずに龍志に近づくなんて、まったくもって私には学習能力がない。

「なあ。
……キス、していいか?」

私の顎に手をかけ、うっとりと彼が親指で唇を撫でる。
それだけでごくりと喉が音を立てた。

「ダメって言っても、するんだけどな……」

ゆっくりと彼の顔が傾きながら近づいてきて、私もねだるように少し顔を上げて目を閉じた。
彼の唇が私の唇に触れたが、すぐに離れていく。
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