憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「うんうん。
わかった、わかった。
そうやってすぐに照れて恥ずかしがる七星も滅茶苦茶可愛くて、仕事に行きたくなくなるけどな」

「えっ、あっ」

彼がぎゅーっと私を抱きしめてきて、はくはくと意味をなさない言葉を発する。
そんな私の顔をのぞき込んでまたちゅっと口づけして彼が嬉しそうににかっと笑い、私はとうとう頭からふしゅーっと湯気を吐き出してフリーズしていた……。

朝ごはんはいつもどおり、おにぎりと具だくさんのお味噌汁だった。
龍志のほうはこれに厚揚げと作り置きのお惣菜がついている。

「なー、帰りにあれだったら家具屋、寄らないか?」

「……ハイ?」

お味噌汁を啜りながら彼がなにを言っているのか理解できず、お行儀悪く箸を咥えたままその顔を見ていた。

「せっかく七星と一緒に寝るんだったら、もっといいベッドがいいし。
それにもう一回り大きいベッドなら入ると思うんだよな」

いいベッドについては意味がわからないが、大きいベッドはちょっとわかる、かも。
龍志は背が高いからその分、肩幅とかもあるし、私もお世辞にも小柄とはいえない。
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