憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
そんなふたりがセミダブルのベッドで一緒に眠るとか無理があるわけで。
彼は私を壁側にしてくれるから私は落ちる心配はないが、彼としては安心してぐっすり眠れないのかもしれない。

「いいですよ」

「ほんとか!?」

彼は若干、食い気味だけれど、なにをそんなに興奮することがあるのだろう?

「今日は早めに仕事、終わらせろよ。
俺も終わらせるし」

なんだか龍志はご機嫌で、ちょっと笑っていた。

今日の服は少し悩んで、龍志が買ってくれたチェックのスカートとマスタード色のニットにした。

「龍志ー、ちょっとだけメイクとヘアセット、手伝ってもらえますか?」

「おー、いいぞー」

着替えて隣の部屋へ行って声をかけるとすぐに龍志が承知してくれてほっとした。

「ここ座れー」

言われて、テーブルの前に座る。
龍志が持ってきたのはいつもの凄いメイク道具ではなく、持ち運びできそうな小さなボックスだった。

「七星は基礎はちゃんとできてるから、そこはいじらないでいいから楽だな」

てきぱきとメイク用品を龍志が広げていく。
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