憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
淋しそうに由姫ちゃんが目を伏せ、胸がつきんと痛んだ。
そうか、みんなあのとき、心配してくれていたんだ。
姐御なんて呼ばれている私がストーカーに遭っていたなんて言いづらくて、あのときは適当に誤魔化してしまった。
龍志も私の名誉に関わるから、あの怪我はよく見ないで歩いて木の枝に引っかけたという理由にしていた。
それで納得してくれたと思っていたが本当は、由姫ちゃんもきっと他の人たちも心配してくれていたんだ。

「……ごめん」

素直に自分の口から謝罪の言葉が出てくる。

「べ、別に謝ってもらわなくても……」

「ストーカーにつきまとわれていて、刺されそうになったところを龍志が庇ってくれて怪我したんだ、あのとき」

「え……」

由姫ちゃんを無視して私が語った真実を知り、彼女とCOCOKAさんが固まる。

「ストーカーに、刺されそうになった……?」

「うん」

もう全部話してしまおうと、頷いた。

「えっ、ちょっ、なんで言ってくれないんですか!」

「ごめん」

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