憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「こんなの、落ち着いていられませんよ!
ああいう男は警察に捕まったところでまた、すぐに同じことをするんですし!」

うんうん、由姫ちゃんの言うことはわかる。
あのあと、弁護士の笹西さんからも少しでも今後の被害を抑えるために引っ越しと転職を勧められた。
――でも。

「なんかね、私に二度と、手出しができないように龍志が手を打ってくれたみたいなんだ。
だから、大丈夫だと思う」

「だったらいいんですけど……」

「お姉さまがそういうなら……」

渋々ながらふたりが引き下がってくれて、ほっとした。
実際、その手がなんなのか私は知らない。
ただ、それが龍志が私と結婚できない、大きな理由じゃないのかと思っていた。
けれどそうだと言われたらどうしていいのかわからないので、聞けない。

「でも七星お姉さま、プライベートでは宇佐神課長のこと、龍志って呼んでるんですね」

「えっ、あっ……うん」

ふたりが意味深ににやにやと笑っていて、あっという間に顔が熱くなった。

「しっかしルナのヤツ、宇佐神課長と結婚するってなんなんですかね、あれ。
宇佐神課長と結婚するのは七星お姉さまだってゆーの」

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