憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
さらっとそんなふうに言える龍志は格好よくて、惚れ直しそうだ。

「COCOKAさんと由姫ちゃん、私と龍志の幸せを見守る会の会長と副会長とかいうんですよ。
おかしいですよね」

きっとあれは冗談だったのだろう。
そうに決まっている。

「まいるよなー。
結婚式はぜひ、取り仕切らせてくれとか言われたし」

「……ハイ?」

なぜか龍志は嬉しそうに照れていて、私の首が斜めになった。

「え、え、冗談じゃなくてまさか本当にそんな会が存在するんですか?」

「らしいぞ。
おかげで最近、変な女が寄ってこなくて助かってる」

……そういえば。
熱を出して倒れたときに龍志が付き合っているなんて公言するもんだからなにかと牽制なんか受けていたが、このところはそれがほとんどない。
それはこういうわけだったのか。

……平和だな、うちの会社。

しかし気づいたところで、私の感想はこれだった。
ほんと、私と龍志の幸せを見守ってなにが楽しいのだろう?
アイドルならまだわかるが、私も彼もただの一般人なのだ。

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