憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
もしかして態度が俺様なだけで、本当はいい人なんだろうか……?
だったら、アレも相談したら力になってくれる?

「……その」

食事もほぼ終わり、そろりと口を開く。
なぜか、正座をしていた。

「うん?」

そんな私に何事か感じ取ったのか、最後のひとくちを飲んでグラスを置き、宇佐神課長も姿勢を正した。

「ストーカー被害に悩んでまし、て」

「ストーカー?」

僅かに課長がこちらへ前のめりになる。
とりあえず、彼は茶化すことなく真剣に聞いてくれそうで、先を続けた。

「はい。
ここに越してきたのもそれで、なんです。
もう大丈夫だと思ったのに最近、駅で同じ視線を感じるようになって。
今日はとうとう、以前と同じストーカーからの手紙が入っていて……」

俯いたら視界が滲んだ。
慌てて顔を上げ、目尻をさりげなく指先で拭う。

「やっぱりな」

「え?」

どういうことかわからず、まじまじと課長の顔を見ていた。

「このあいだ、帰りに声をかけたときの怯え方が尋常じゃなかった。
そしたら今日は、駅で七星をじっと睨んでる男がいたし。
なんかあるんだろうなとは思ってた」

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