憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「いやでも、俺のけじめというか気持ちというか」

「だったら」

起き上がり、彼の肩を押して仰向けにする。
なにが起きているのかわかっていない彼に馬乗りになった。

「私に龍志の子供、ください」

「七星……?」

怪訝そうな彼を無視して紐をほどき、浴衣を脱ぎさる。
もちろん、下はあの超セクシーな下着だ。
そんな私の姿を見て、龍志の喉がごくりと大きく動いたのがわかった。

「龍志がいなくなっても龍志との子供がいれば、ずっと近くに龍志を感じていられる。
ご迷惑はおかけしません。
私ひとりでちゃんと育てていきます。
だから私に、龍志の子供をください……」

まだなにが起こっているのか理解できていない彼に強引に口づけしようとしたが、私の顔を押さえて拒否された。
龍志は私の気持ちをわかってくれないのだと、胸が裂けたかのように痛む。

「あのな」

困ったように頭をがしがし掻きながら彼が起き上がる。

「子供ができても俺はつわりなんかでつらい七星を支えてやれないし、一緒に子育てもできない。
そんな無責任な男なのに、俺の子を産んでくれとか言えないだろ」

じっと彼が私を見つめる。
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