憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「ハジメテの七星には悪いけど。
ちょっと今まで我慢してた反動で優しくできそうにない。
ごめんな」

覆い被さった彼は謝りながらも、私の身体に荒々しく触れてきた。
そして――。

気がついたら朝になっていた。

「大丈夫か」

先に目が覚めていたであろう龍志が、心配そうに声をかけてくる。

「……大丈夫じゃ、ない」

ちらっとだけ彼を見て、不機嫌に布団の中で丸くなった。
優しくできそうにないと言いながらも、最初はできるだけ気遣ってくれた。
が、あくまで〝最初は〟だ。
済んだのかとひと息もつかせてくれず、足りないとその後は野獣のように何度も求められた。
おかげで最後のほうはもう、記憶が曖昧だ。

「悪かったって。
そんなに怒らなくてもいいだろ」

彼は途方に暮れているようだが、またちらっとだけ見て布団に潜る。
本当はそこまで怒ってはいない。
あんなに激しく求められたのは嬉しかったし、私を大事にしたいからとあんなに溜まるほど我慢してくれていたのも嬉しかった。
けれど、私の体力を考えずに、朝だというのにまだ身体がだるいほど、するのはいかがなものか。

「あー、もー、わかった。
帰ったら七星の好きなロールキャベツ、作ってやる」

< 452 / 465 >

この作品をシェア

pagetop