憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
聞いた途端、私の周りだけ重力が何倍にもなったかのように感じた。
「実家に帰ってくる。
あと、頼むな」
「……はい。
お気をつけて」
龍志はじっと私を見つめたまま、黙っている。
なにか声をかけなければとは思うが、なにも思いつかない。
私もただ黙って彼を見つめていたら、唐突に唇を重ねられた。
性急に、切羽詰まった口づけは息を継ぐ隙さえ与えてくれない。
「少しのあいだでも、七星の夫になれて幸せだった」
力一杯、私を抱きしめてきた彼がなにを言っているのかわからない。
それは永遠の別れのようだが、三十歳になるまでは一緒にいると言ったのだ。
「もしものときは笹西に連絡してくれ。
七星、愛してる」
もう一度、唇を重ね、龍志は部屋を出ていった。
「……どういう、こと?」
龍志とのお別れはまだ先だと思っていた。
なのにさっきのあれはまるで、もうここには戻ってこないみたいな。
「嘘。
嘘だよね」
虚しく私の声が、響いた。
「実家に帰ってくる。
あと、頼むな」
「……はい。
お気をつけて」
龍志はじっと私を見つめたまま、黙っている。
なにか声をかけなければとは思うが、なにも思いつかない。
私もただ黙って彼を見つめていたら、唐突に唇を重ねられた。
性急に、切羽詰まった口づけは息を継ぐ隙さえ与えてくれない。
「少しのあいだでも、七星の夫になれて幸せだった」
力一杯、私を抱きしめてきた彼がなにを言っているのかわからない。
それは永遠の別れのようだが、三十歳になるまでは一緒にいると言ったのだ。
「もしものときは笹西に連絡してくれ。
七星、愛してる」
もう一度、唇を重ね、龍志は部屋を出ていった。
「……どういう、こと?」
龍志とのお別れはまだ先だと思っていた。
なのにさっきのあれはまるで、もうここには戻ってこないみたいな。
「嘘。
嘘だよね」
虚しく私の声が、響いた。