憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
第十五・五章 デキる部下とのさよならはつらい
七星との楽しい旅行の余韻に浸らせないようにかかってきた電話は、実家からだった。
「兄貴が、死んだ?」
初め、相手がなにを言っているのか理解できなかった。
兄貴とは一週間ほど前に電話で話したが、元気そうだった。
なのに、どういうことなんだ?
茫然自失としながらも話を聞く。
兄は今日の昼頃、車に轢かれて、救命の甲斐なく先ほど息を引き取ったとのことだった。
「わかった、すぐ行く」
ばたばたとクローゼットから喪服一式を取り出す。
そのまま、隣の七星の部屋へ行った。
ノックをするとすぐに、彼女が出てくる。
「兄貴が死んだ」
それを聞いた途端、彼女の顔が固まった。
「実家に帰ってくる。
あと、頼むな」
早く実家へ向かわなければいけないのはわかっていた。
けれど、こんなにも離れがたい。
きっと今、ここを去ればもう二度と七星とは会えない。
わかっているからこそ、動けなかった。
――それでも。
「七星、愛してる」
未練を振り切り、彼女の部屋を出る。
そのまま実家へ向けて車を走らせた。
俺と兄とは八つほど年が離れている。
「兄貴が、死んだ?」
初め、相手がなにを言っているのか理解できなかった。
兄貴とは一週間ほど前に電話で話したが、元気そうだった。
なのに、どういうことなんだ?
茫然自失としながらも話を聞く。
兄は今日の昼頃、車に轢かれて、救命の甲斐なく先ほど息を引き取ったとのことだった。
「わかった、すぐ行く」
ばたばたとクローゼットから喪服一式を取り出す。
そのまま、隣の七星の部屋へ行った。
ノックをするとすぐに、彼女が出てくる。
「兄貴が死んだ」
それを聞いた途端、彼女の顔が固まった。
「実家に帰ってくる。
あと、頼むな」
早く実家へ向かわなければいけないのはわかっていた。
けれど、こんなにも離れがたい。
きっと今、ここを去ればもう二度と七星とは会えない。
わかっているからこそ、動けなかった。
――それでも。
「七星、愛してる」
未練を振り切り、彼女の部屋を出る。
そのまま実家へ向けて車を走らせた。
俺と兄とは八つほど年が離れている。