憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
第十六章 憧れの上司が一時帰宅しました
「はぁーっ……」
携帯を見ながら私の口からため息が落ちていく。
お兄さんが亡くなって龍志が実家へ帰り、もう次の週末がやってくる。
けれど彼は帰ってこないどころか何度メッセージを送っても既読にすらならなかった。
「宇佐神課長、やっぱり連絡なしですか」
「うん、そう」
私が暗いからか、由姫ちゃんが心配そうに声をかけてくれる。
「きっと、忙しくて連絡する暇がないだけですよ。
私も祖父が亡くなったとき、大変でしたもん」
そのときを思い出しているのか、彼女の目が遠くなった。
彼女の祖父は地元ではそれなりに知られた人で、弔問客が多くとても大変だったと聞いている。
「そうだね」
大丈夫だと笑顔を作る。
きっと、忙しいだけ。
そう、自分に言い聞かせながらもなぜか、龍志はもう帰ってこないような気がしていた。
今日も主のいない龍志の部屋へ帰る。
「ただい……」
「おう、おかえり」
ドアを開けると何事もなかったかのように龍志が料理をしていた。
その姿を見て、みるみる涙が浮かんできたが、耐えた。
「……帰ってくるなら帰ってくるって連絡くれたらよかったのに」
携帯を見ながら私の口からため息が落ちていく。
お兄さんが亡くなって龍志が実家へ帰り、もう次の週末がやってくる。
けれど彼は帰ってこないどころか何度メッセージを送っても既読にすらならなかった。
「宇佐神課長、やっぱり連絡なしですか」
「うん、そう」
私が暗いからか、由姫ちゃんが心配そうに声をかけてくれる。
「きっと、忙しくて連絡する暇がないだけですよ。
私も祖父が亡くなったとき、大変でしたもん」
そのときを思い出しているのか、彼女の目が遠くなった。
彼女の祖父は地元ではそれなりに知られた人で、弔問客が多くとても大変だったと聞いている。
「そうだね」
大丈夫だと笑顔を作る。
きっと、忙しいだけ。
そう、自分に言い聞かせながらもなぜか、龍志はもう帰ってこないような気がしていた。
今日も主のいない龍志の部屋へ帰る。
「ただい……」
「おう、おかえり」
ドアを開けると何事もなかったかのように龍志が料理をしていた。
その姿を見て、みるみる涙が浮かんできたが、耐えた。
「……帰ってくるなら帰ってくるって連絡くれたらよかったのに」