憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
これはそれと違うのだろうか。

「この部屋をどうするかの問題があるし、ここにある家具や家電は七星が欲しいのがあったら譲るし。
他にも七星に譲りたいものがあるから、一緒に手続きに回ってほしい」

「わかりました」

事務処理を一緒にしてほしいというのなら、納得だ。
しかし。

「譲りたいものってなんですか?」

「んー、そのときに話す」

龍志は笑って誤魔化してきたが、この部屋くらいであってくれと願った。

今日もやはり、一緒に寝る。

「どこか行きたいとことか、やりたいこととかないか。
思いのほか早く仕事の整理が終わりそうだから、少しくらいはゆっくりできると思う。
七星には有休、使わせなきゃいけないが」

向かいあって寝て、指を絡めて手を握って話す。

「反対に龍志はないんですか」

「俺か?
俺は離れるそのときまで、七星と繋がっていたい」

「えっ、あっ」

うっとりと目を細め、彼が私の頬を撫でる。
おかげであっという間に頬が熱くなった。

「でも、最後の思い出がそれじゃあんまりだからな。
どこかいい店を予約して……」

「……いい、ですよ」

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