憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
……そう。
専務がルナさんの件で降格され、空いた席に自分が座れるのだと小山田部長は信じて疑っていない。
しかし会社としては龍志を……との思惑があったようだが、彼は退職する。
あいたふたつの席をどうするか、上のほうは頭を悩ませているようだ。

「わはははは。
私が専務なら、宇佐神くんが辞めてあいたポストは君のものだな」

「ははっ。
ありがとうございます!」

そんなやりとりを皆、冷めた目で見ていた。

「それにしても、宇佐神課長は七星お姉さまと結婚するものとばかり、思ってたんですけどね……」

COCOKAさんの言葉に同調するように皆、はぁーっとため息をつく。
なぜか今日、彼女も送別会に参加していた。
私たちの幸せを見守る会の会長だかららしい。
まあ、契約も継続しているし、まったくの部外者ではないからね。

「そうそう。
ペアリングがいつの間にか、結婚指環に変わってたし」

うんうんと数人が頷き、つい自分の左手薬指を見ていた。
指環が変わったと気づくなんて、仕事柄か少しのメイクの違いも見逃さない人が多いだけにさすがというか。
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