憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
身体と一緒に意識もとろとろと溶けていく。
必死に眠らないように頑張るが、すぐに寝落ちていた。



「んー……。
へっ?」

寝返りを打って抱きついた温かいものに驚き、いっぺんに目が覚めた。
目を開けると隣でそよそよと気持ちよさそうに宇佐神課長が眠っている。

「ぎゃーっ!」

それを見て理解が追いつかず、つい悲鳴を上げていた。

「……なんだよ、朝から猫が絞め殺されるような声上げて……」

まだ眠そうに課長のまぶたが開く。
手を伸ばして近くの棚から眼鏡を取って彼はかけた。

「おはよう、七星」

私と目をあわせ、彼がへらっと実に締まらない顔で笑う。

「あっ、おはようございます。
……じゃなくてですね!」

反射的に挨拶をしたが、すぐにこの異常事態を思い出した。

「な、なんで私が、宇佐神課長と一緒に寝てるんですか!?」

「んー、昨日、七星が俺のベッドで寝落ちたからだろ」

ようやく寝起きの頭もクリアになってきて、状況がつかめてくる。
そういえば昨日、宇佐神課長のマッサージを受けて寝落ちましたね……。

「起こしてくれたらよかったのに!」

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