憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「シッターを頼んであります。
話は彼女が来て、奏多を預けられるようになってからだ。
勝手に話をして、義姉のいないところで勝手に決められては、困る」

そこにいる、親類一同を睨みつける。
一同は黙ってしまったが、すぐにまたこそこそと話し出す。
さすが次期当主だ、亡くなった長男ではこうはいかないとか言われても、まったく嬉しくない。

一度、解散となり、頼んでいたシッターが到着した。
義姉さんたちも朝食を済ませ、奏多をシッターに預けてまた、今後の相談が始まる。

奏多を父の養子にし、跡取り候補として母が育てる。
義姉さんは宇佐神家から離縁し、子供とは二度と会わせない。
兄の遺産は義姉さんに手切れ金代わりに渡す一部を除き、俺が相続する。
これを承知しない場合は、義姉さんには身ひとつで出ていってもらう。

時代錯誤でむちゃくちゃな取り決めに目眩がした。
令和の世の中にこんなものがまかり通ると思っているのだろうか。
せめて誰か反対してくれと広間を見渡すが、誰ひとりとして声を上げない。
推していた兄の子が後継者候補となり、満足しているようだ。

「義姉さん。
本当にこんなことに従っていいんですか」
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