憧れの上司は実は猫かぶり!?~ウブな部下は俺様御曹司に溺愛される~
「あれ、オマエが決めたんだろ!
いったい、兄貴と義姉さんをどう思ってるんだよ!」
「あれ、とは?」
冷たい目で見下ろされ、怯みそうになった。
しかし、勇気を出して続ける。
「義姉さんから奏多を取り上げて、追い出すって話だよ!」
「……ああ」
ひと言発した父の声には、なんの感情も感じられなかった。
「あの女も子供がいれば今後、いろいろ困るだろう。
だからうちで引き取るというだけだ」
さも自分がいいことをしているような父の言い草に、腹が立ってくる。
「義姉さんと奏多の意思は確認したのかよっ!」
「意思?」
父はそれはいったいなんだといった感じで、背中を冷たいものが滑り落ちていった。
「意思など関係ない。
それが最善だからそうするだけだ。
話はそれだけか。
私は忙しい。
無駄な話をさせるな」
「無駄なんかじゃ……!」
さらに食ってかかろうとしたが、父の冷え冷えとした視線になにも言えなくなった。
「……なんでもない、です」
どっど、どっどと心臓が激しく鼓動する。
全身をびっしょりと冷たい汗が濡らしていた。
「なら、いい」
俺を一瞥し、父は去っていった。
いったい、兄貴と義姉さんをどう思ってるんだよ!」
「あれ、とは?」
冷たい目で見下ろされ、怯みそうになった。
しかし、勇気を出して続ける。
「義姉さんから奏多を取り上げて、追い出すって話だよ!」
「……ああ」
ひと言発した父の声には、なんの感情も感じられなかった。
「あの女も子供がいれば今後、いろいろ困るだろう。
だからうちで引き取るというだけだ」
さも自分がいいことをしているような父の言い草に、腹が立ってくる。
「義姉さんと奏多の意思は確認したのかよっ!」
「意思?」
父はそれはいったいなんだといった感じで、背中を冷たいものが滑り落ちていった。
「意思など関係ない。
それが最善だからそうするだけだ。
話はそれだけか。
私は忙しい。
無駄な話をさせるな」
「無駄なんかじゃ……!」
さらに食ってかかろうとしたが、父の冷え冷えとした視線になにも言えなくなった。
「……なんでもない、です」
どっど、どっどと心臓が激しく鼓動する。
全身をびっしょりと冷たい汗が濡らしていた。
「なら、いい」
俺を一瞥し、父は去っていった。